エンジニア採用とエンジニア組織づくりを推進する「Findy」が7.7億円を調達

GitHub解析によるエンジニアスキルの見える化をコア技術に、エンジニア転職とエンジニア組織の生産性向上を支援するファインディ株式会社は、グローバル・ブレイン（既存投資家）をリード投資家とし、ユナイテッド、SMBCベンチャーキャピタル、KDDI（KDDI Open Innovation Fund 3号）、JA三井リース、HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND（博報堂ＤＹベンチャーズ）、みずほキャピタルを引受先とする第三者割当増資と融資を合わせ、総額7.7億円の資金調達を実施した。

資金調達の背景

同社は、エンジニアと企業の高精度マッチングから開発力強化までを一貫して支援するスタートアップ。エンジニアのスキルおよび企業の魅力度を見える化する独自アルゴリズムを核に、2017年5月より「Findy転職」、2018年2月より「Findy Freelance」を開始。2020年4月からエンジニア組織の生産性自動診断・生産性向上サービス「Findy Teams」β版を提供している。

DX推進は日本経済における重要な課題の1つ。上場企業を対象とした調査では約60%がデジタル技術の普及による自社の優位性や競争力の低下を懸念する一方で成果が出ているDXの取り組みは3割未満に留まっており、その理由としてDXを担うエンジニア人材の不足等が挙げられている。加えてWithコロナ時代ではあらゆる産業においてデジタル化を求められており、7割超の企業がIT戦略の推進を「加速する」と回答するなどデジタルを活用した企業変革の必要性に直面している。同社においても、従来のメガベンチャーやスタートアップ企業だけでなく、大手製造業や大手メディア企業への導入が広がってきているという。

こうした背景から、あらゆる産業において「テクノロジードリブンな事業成長を増やす」というビジョンの実現を一層加速するため、資金調達を実施した。今回調達した資金を活用し、プロダクト開発やマーケティング、営業活動をさらに加速していく。また、新規株主として迎えた各業界をリードする事業会社・CVCとの協業も視野に、事業拡大に努めていく。

投資家のコメント

グローバル・ブレイン株式会社  代表取締役社長　百合本 安彦氏

我々は新たな産業創出と社会の進化に挑戦するスタートアップを数多く支援してきましたが、Afterコロナである現在、社会的なデジタルトランスフォーメーションが急激に加速しております。このような環境下においては今後エンジニアの力が社会から更に必要とされる機運が高まる事は間違いありません。この社会的な機運の中でエンジニアと企業を結び、最大限のパフォーマンスが発揮できる世界を目指すファインディの取り組みは、社会のために欠かせないサービスになると確信しております。前回ラウンドに続き今回ラウンドでも追加出資をさせて頂きましたが、今後も全面的に支援していきたいと思っております。

ユナイテッド株式会社 執行役員 投資事業本部長 榎本 吉兼氏

IT人材の需要拡大、及びそれに伴うIT人材採用市場の継続的な成長が期待されるなか、Findy社のプロダクトは、スキル偏差値によるエンジニアスキルの適切な評価によって、エンジニアの挑戦を後押しし、かつ同時に企業側の採用生産性も向上させることができ、今後のIT市場の一層の成長に不可欠な事業と考えております。

また、同社を牽引する創業者であり代表の山田氏は、エンジニアのニーズと事業拡大のための要請の双方を理解し、適切な事業方針に落とし込むセンスをお持ちで、その点を会社及び事業のポテンシャルと合わせて高く評価をさせて頂き、この度出資させていただくことと致しました。出資後は、当社DXプラットフォーム事業においてオンラインプログラミング教育事業を手掛けるキラメックス社との事業連携の実現を含め、積極的にFindy社の企業価値向上に寄与させていただきたい意向です。

KDDI株式会社（KDDI Open Innovation Fund 3号：運営者 グローバル・ブレイン株式会社 経営戦略本部 ビジネスインキュベーション推進部長　中馬和彦氏

With/Afterコロナにて、デジタル・トランスフォーメーションが加速し、エンジニア採用のニーズが更に高まる中で、Findy社は、テクノロジードリブンのエンジニア採用を追求するオンリーワンの存在と言えます。KDDIは５G 時代において、Findy社への支援を通じて、お客様のDXと共に組織変革をサポートしていきます。

JA三井リース株式会社　 ICTソリューション部長  鶴田 己起氏

DXを加速させるにはIT / Webエンジニアの適材適所でのリソース供給が不可欠。Findyはこれを実現させるドライバーになると考え、今回出資することを決めました。

当社のお客様に対してFindyの持つ価値をご紹介していくことは勿論のこと、Findyが目指す「あらゆる産業において、テクノロジードリブンな事業成長を増やす」というビジョンの実現に向け、支援してまいります。 

HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND 株式会社博報堂ＤＹベンチャーズ　代表取締役社長　徳久 昭彦氏

世界中に浸透しているオープンソースコミュニティと連携することで、エンジニア個人のスキルをグローバル標準で公平に評価するとともに、チームのパフォーマンス向上に寄与するというFindyのチャレンジに強く共感しています。

博報堂ＤＹグループ全体と連携することで、テクノロジードリブンな新しいビジネス創造をFindyとともに推進できればと思っています。

※関連リンク：プレスリリース

（TOMORUBA編集部）