【東京建物×ピクシーダストテクノロジーズ】 「オフィスワーカーの知的生産性」を可視化・向上させる共同プロジェクト推進で合意
東京建物株式会社とピクシーダストテクノロジーズ株式会社(PXDT)は、PXDTの持つ大学発・先端テクノロジーを活用し、オフィスワーカーの知的生産性を可視化・向上させる共同研究開発プロジェクトを推進していくことで合意したと発表した。
共同プロジェクトの目的と内容
IT技術の活用により、事業・生活を変革するデジタルトランスフォーメーションが様々な分野で進んでいる。こうした中、働く環境という側面においては、「フリーアドレスを導入する」、「仕事の合間にフィットネスを利用する」、「オフィスを緑化する」などが、オフィスワーカーの知的生産性向上に寄与すると言われている。しかし、実際にそれらによって、「知的生産性がどの程度向上したか」についてのエビデンスは得られていない。
そこで、不動産開発において数多くの実績を持つ東京建物と、デジタルテクノロジーにおいて高い技術力を持つPXDTが手を組み、共同研究開発を行うことで、知的生産性の向上度合いを検証するという。
具体的には、東京建物のオフィスビルにおいて、PXDTが有する空間開発技術「KOTOWARI(TM) ※1」を活用し、知的生産性の向上に寄与する施策のデータ分析・可視化を行う。その結果から、オフィス空間においてオフィスワーカーの知的生産性を向上させる施策を特定し、東京建物が提供するオフィスにおいて、当該施策を積極的に導入するという。
※1: KOTOWARIは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社の商標。
ピクシーダストテクノロジーズの取り組みについて
PXDTは、インタフェース技術を研究開発し、連続的に社会実装をしていく大学発のベンチャーだ。筑波大学と東北大学による共同研究においては、新株予約権をてことして、大学で生まれる知的財産を企業に包括的に譲渡するという、新たな産学連携スキームを構築している。「人類と計算機の共生ソフトウェア基盤を構築する」を経営理念として、生活に溶け込むコンピュータ技術の開発を目指している。一方ではアカデミアとの連携を広げながら、他方では自治体や企業と「現場」で生じる問題に耳を傾け、オープンイノベーションを促進している。
東京建物株式会社の取り組みについて
東京建物は、2030年頃をターゲットにした長期ビジョンとして「社会課題の解決」と「企業としての成長」をより高い次元で両立する次世代デベロッパーへの進化を掲げ、重点戦略として「社会課題解決に貢献するまちづくり」に取り組んでいる。「社会課題解決に貢献するまちづくり」の実現に向け、社会課題の解決を中心テーマに据えながら、次の4点を重視して事業を推進している。
4点とは、(1)多様な人々や企業との交流と豊かなコミュニティの醸成、(2)地域の歴史や文化の尊重、(3)持続可能な社会の実現、(4)多様なパートナーとの協働や先進的なテクノロジーの活用だ。なお、今回の取り組みは、SDGsのうち「8. 働きがいも経済成長も」の達成にも貢献する取り組みと位置づけている。
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