【京都発のバックテック×オムロンヘルスケア】 リモートワーカー向け腰痛対策サービス開発に向け共同で実証実験、参加企業を募集
京都に本社を置く株式会社バックテックとオムロンヘルスケア株式会社は、バックテックの肩こり・腰痛対策サービス”ポケットセラピスト”とオムロンヘルスケアの低周波治療器を使用した、テレワーク実施者向けの腰痛対策支援サービスの実証実験協力企業を募集することを発表した(完全無料/抽選5社限定)。本取り組みは、2019年9月に行われた肩こり対策に関わる実証実験の第2弾として実施される。
取り組みの背景
COVID-19(新型コロナ)の流行により、オフィスワーカーはテレワークが推奨されるようになり、この流れは今後も遷延化することが予想される。こうした背景の中、自宅の整っていない環境下でのPC作業などにより、慢性的な腰痛に悩まされやすい状況になっているだけでなく、気軽に整骨院やリラクゼーション施設へ行くことも難しくなっている。
最新のCOVID-19と痛みの関連について報告した医学論文では、COVID-19の影響により痛みは放置されやすくなり、重症化・慢性化する可能性が懸念されている(Eccleston C, et al. Pain. 2020)。
さらに、重症化した痛みはうつ病の50%と関連していることから、テレワーク実施者の腰痛予防は、快適なテレワークでの業務を支援できるだけでなく、テレワークの長期化に伴う、メンタルヘルス対策としての効果も望める。実際に痛みにアプローチすることで、うつ病社員の4割がうつ関連症状の改善があることも報告されているという(Wideman TH, et al. J Orthop Sports Phys Ther. 2012)。
本取り組みは、効果検証が難しかった健康経営施策や腰痛対策の実施効果の検証が科学的にできるだけでなく、テレワークの急増に伴う健康課題の解決にも繋がる。また、オンライン健康相談を基軸にしたサービスである「ポケットセラピスト」と、軽くてコンパクトな低周波治療器を用いるため、テレワーク社員は各個人で自宅で気軽に実施することができる。
今後、両社は本取り組みで得られる知見を活用し、共同の連携サービスの開発を進め、健康経営の本質的な実践を目指す企業の取り組みをサポートしていくという。
実証実験協力企業の募集内容
<募集期間>
・2020年4月30日(木)〜5月15日(金)まで
<募集企業数>
・抽選5社限定
※申し込み日の3営業日以内にバックテックより、オンラインにて本取り組みの説明を行い、本取り組み内容を理解したうえでの抽選。
<無料利用可能期間>
・3ヶ月間
<実施概要>
3ヶ月以上の慢性化した腰痛に悩む社員に、ポケットセラピストと低周波治療器を使ってもらい、痛みの程度や労働生産性などの変化などを科学的に評価する。評価結果は、バックテックより協力企業の健康経営責任者・担当者にフィードバックする。
<応募条件>
下記の3点に該当する企業を募集する。
(1)ポケットセラピストの未導入企業・健保であること。
(2)健康経営銘柄、ホワイト500、健康経営優良法人いずれかの認定をこれまでに受けていること。
(3)健康経営責任者もしくは担当者からの申し込みであること。
<応募フォーム>
※応募が多数だった場合は、無作為な抽選により協力企業を決定。
「ポケットセラピスト」と「低周波治療器」について
「ポケットセラピスト」は、肩こり・腰痛対策を切り口としたテレワーク対策支援ツールだ。利用効果として「自覚症状の軽減」「運動習慣の向上」「高ストレス者の減少」などが認められており、主な機能は下記の通りとなる。
<主な機能>
・テレワーク実施者のデスク環境の改善ポイントを写真を通して個別指導
・1対1で担当の医療職が個々人の健康上の悩みを完全サポート
・個々人の症状にカスタマイズした腰痛対策プログラムの提供
・自宅での活動量の可視化
・エビデンスに基づく健康記事
一方、オムロンヘルスケアの提供する「低周波治療器」は、コリや痛みを緩和する軽量でコンパクトな低周波治療器で、手でさすられているような感覚を再現する「リズムたたき」が特徴だ。「リズムたたき」に加え、「腕/肩」、「腰」、「足裏/ふくらはぎ」、「もむ」の5つのモードを搭載し、10段階で刺激の強さを調節できる。
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