業務自動化ソリューションのBizteX、みやこキャピタル・KDDI・TIS等から総額6.3億円を調達
BizteX株式会社は、みやこキャピタル株式会社(みやこ京大イノベーション2号投資事業有限責任組合)、KDDI株式会社(KDDI Open Innovation Fund 3号:運営者 グローバル・ブレイン株式会社)、TIS株式会社並びに既存投資家であるWiL Fund Ⅱ, L.P.を引受先とする第三者割当増資と、株式会社日本政策金融公庫及び株式会社商工組合中央金庫からの融資を合わせ、総額6.3億円の資金調達を実施したことを発表した。
この度の増資を機に、国内初のクラウドRPA(*1)「BizteX cobit」をコアとした、iPaaS(*2)領域への事業拡大に関する新戦略『Automation Tech群戦略』を推進していくという。
BizteXは、2017年11月より国内初のクラウドRPA「BizteX cobit」の提供を開始し、ミドルエンタープライズを中心に業界業種を問わず多くの企業様の業務自動化を支援してきた。
また、2019年10月には、クラウドRPAとAPIコネクタを融合したiPaaSプロダクトをβ版として非公開でリリースし、2020年4月現在、PoC(*3)を含む累計利用社数は約1,000社、連携サービス数は約100件に上る。
(*1) 業務自動化を実現するクラウドベースのソフトウェアロボット。
(*2) 複数のシステムを活用し連携させ業務自動化やデータ統合を実現するサービス。
(*3) Proof of Concept(実証実験)の略。BizteXではトライアル利用の場合を指す。
幅広い業務の自動化を支援する中で、同社は、多くの企業が「社員1人が同時に利用するシステムが増加し複雑化している」「自動化したオペレーションを構築するのが難しい」という共通課題を抱えていると認識しているという。
こうした課題の解決に向け、同社では、クラウドRPA「BizteX cobit」をコアとした、iPaaS領域への事業拡大に関する新戦略『Automation Tech群戦略』を打ち出した。
『Automation Tech群戦略』について
BizteXでは、クラウドRPAやiPaaS等といったシステムインテグレーションのハブとなり、自動化を実現するテクノロジー領域を「Automation Tech」と定義している。今後、SaaSベンダーや販売パートナーとの連携を強化し、プロダクトの共同開発やオペレーションの共同提案を推進すべく、連携先を拡大していく。
同社では、新戦略『Automation Tech群戦略』の推進により、働き方改革時代のワークフロー改善における“ハブ”となり、幅広い企業様の業務課題解決に貢献していくという。
主な資金調達先からのコメント
【みやこキャピタル株式会社 代表取締役 パートナー 岡橋 寛明氏】
「BizteX社は、B2BのSaaS事業を発展させるに相応しい戦略・人材・技術をバランス良く有するプロフェッショナル集団であり、企業の生産性向上、DXといった社会的な課題に対して、幅広い業種においてクラウドRPA、iPaaSの事業を通じて顧客本位のソリューションを提供し、今後飛躍的に成長していくことが大いに期待されます。京都大学等の研究機関との産学連携を通じた技術力の更なる向上など他のステークホルダー様と共に支援してまいります。」
【KDDI株式会社 経営戦略本部 ビジネスインキュベーション推進部長 中馬 和彦氏】
「企業の働き方改革やデジタルトランスフォーメーションが加速する中、BizteX社は、拡大するRPA市場においていち早くクラウドに注力し、幅広い業界で素晴らしい評価を得られています。また、高い技術力を背景に、優れたUXのプロダクトをお客さまに提供できる数少ないチームです。今後ますます、法人のお客様のビジネスモデルの変革を共に実現すべく、継続的な協力体制を築き、全力でご支援させていただきます。」
【WiL Fund Ⅱ, L.P. パートナー 難波 俊充氏】
「働き方改革リモートワークが急速的に推進されていく中で、企業が活用するソフトウェアのクラウドシフトが進んでいます。当社はクラウドRPAのリーディングカンパニーとして、サービスとサービスの間で人間が介在していた業務を自動化し、より早く正確に業務をこなす事でお客様の利用を拡大して参りました。今後参入を予定するiPaaS事業はその利便性を更に加速させるものと期待しております。嶋田社長の強いリーダーシップの元に、数多くの優秀な幹部やメンバーの参画が続き素晴らしいチームに成長しています。BizteXの一員として私共もその成長支援を尽力して参ります。」
【TIS株式会社 常務執行役員 ビジネスイノベーション事業部長 上田 雅弘氏】
「基幹システム(ERP)を含めたクラウドシフトは年々加速しており、私どものお客様からも“SaaS等クラウドサービスとERPとの間でのシームレスなデータ連携が必要だ”との声が増えています。iPaaSは、この課題を解決するソリューションとして更に注目されるべきものと考えています。BizteX社iPaaSとTISサービスとの連携については、既に検討しており、『Automation Tech群戦略』の推進により両社のビジネスが拡大することを期待しています。」
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(eiicon編集部)