ログリー×ヒトクセ | Cookieを使用しない広告配信技術の確立に向け協業を開始
ログリー株式会社は、株式会社ヒトクセとCookieを使用しない広告配信技術の確立に向け協業を開始した。
背景
昨今、GDPR(*1)やITP(*2)などの影響でCookieを使用しない技術への注目が高まる中、ログリーはユーザーのプライバシーを考慮した特許技術を取得しネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift(*3)」へ搭載するなど、ユーザーのプライバシーを考慮した広告技術の開発に取り組んできた。
一方、ヒトクセは、キーワード連動型の次世代アドネットワーク「AdPicker(*4)」において、ユーザーの閲覧行動を阻害せず該当キーワードに興味を持ったユーザーに向けて広告を提示できる、高精度なキーワードターゲティング技術を開発している。
今回、Cookieに依存せずコンテンツキーワードに興味を持ったユーザーに広告を提示し、ユーザーの閲覧体験を阻害しないという点において、技術的に親和性の高い両社のアセットを最大限に活用し、Cookieを使用しない技術時代へ向けたソリューションを共同で開発することを期待しているという。
*1 GDPR
General Data Protection Regulationの略称で、EU一般データ保護規則とも呼ばれている。EU内で適用される個人のデータ保護を目的とした制定で、2018年5月25日から施行された。
*2 ITP
Intelligent Tracking Preventionの略称で、Apple社が2017年にプライバシー保護とセキュリティ強化を目的にiOS/macOSに実装した機能で、Safari内においてCookieの働きを制限することで、サイト間のトラッキングを抑制する機能。
*3 LOGLY lift
ログリーは、これまでレコメンドウィジェット型のネイティブ広告を中心に事業を展開してきた。出版社や新聞社、ポータルサイトなど月間200億インプレッションを超える数多くのプレミアム媒体が参画し、広告主に対しては閲覧機会の高い広告枠を提供し、媒体主に対してはレコメンドエンジンによる読者のエンゲージメント向上と収益の最大化を進めてきた。2019年3月より「LOGLY lift Video」として動画フォーマットによる広告ソリューションの提供を開始し順調に事業規模を拡大している。
*4 AdPicker
AdPickerは膨大なWebコンテンツの中から購買につながりやすいキーワードを自動で判別し、案件とマッチングしたキーワードがハイライトされ、広告化する次世代アドネットワーク。既存アドネットワーク枠を飛び出した広告表示で+αの収益が見込める。全ページをテキストマイニングしてコンテンツを理解した上で広告表示を行う為、非常に精度の高いコンテンツターゲティングが実現できるという。
取り組み第一弾
協業の第一弾として、ログリーの「LOGLY lift」が保有する広告枠在庫をヒトクセの「AdPicker」と連携し、両社のCookieを使用しないコンテキストマッチ技術を活用したサービスを提供。その効果を検証していく。
例えば、TVCMと連動したインターネット広告において、芸能人名によるコンテキストマッチ配信を行い、クリエイティブとして芸能人を起用したTVCMの素材を活用することによって、より記事との親和性を高めることができる。
また、TVCM視聴後のユーザーへリーチするため、従来では難しかったターゲットへの訴求が可能。
芸能人名以外にも、自社の商品名や会社名など固有のキーワードでも精度の高いコンテキストマッチ配信を行うことや上記を拡張した配信が可能になるという。
今後は、Cookieを使用しない環境における属性推定やユーザーの行動解析や時間帯別・地域別でのダイナミッククリエイティブの最適化など、Cookieを利用しない環境において求められる技術の共同研究も視野に取り組みを進めていくという。
<ログリー株式会社について>
■会社名:ログリー株式会社(東証マザーズ:証券コード6579)
■事業内容:メディアテクノロジー事業、アドテクノロジー事業
<株式会社ヒトクセについて>
■会社名:株式会社ヒトクセ
■事業内容:アドテクノロジー事業
※関連リンク:プレスリリース
(eiicon編集部)