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店員一人分の作業を代替「駅そばロボット」、JR東日本の駅構内で実証実験開始

店員一人分の作業を代替「駅そばロボット」、JR東日本の駅構内で実証実験開始

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イノベーターやテクノロジーにフォーカスしたニュースメディア「TECHWAVE」とeiiconによるコラボレーション企画がスタート。国内外のオープンイノベーションにまつわるトピックを紹介していきます。


蕎麦を茹でて、ヌメリを取って冷水で締めるまの全行程、40食分をこなすには1時間かかるという。当然ながら作業無く料理は出てこないわけで、人材不足が深刻な昨今において、その不足分をどう埋めるかが焦点となっている。

今回、JR東日本スタートアップが、調理ロボスタートアップ「コネクテッドロボティクス」社と協同で展開するのは「駅そば」店舗の効率化だ。2020年3月16日より、4月15日までJR東小金井駅構内の「そばいちnonowa東小金井店」(日本レストランエンタプライズ=NREが運営)で「駅そばロボット」の実証実験を展開している。

「たこ焼きロボット」で注目されたスタートアップ

コネクテッドロボティクスは2014年2月10日創業。AIやロボット制御技術を駆使し、人間と同じ品質で均一化された味を実現するサービスを展開する。

昨今注目を集めたのは「たこ焼きロボット」。

一見、人間の作業を模倣するだけのロボットのように見えるが、実は料理場にはカメラが設置されており、AIによる画像診断で焼き具合などを判定する仕組みを持っている。

つまり、仕掛け人形のように同じ動作を繰り返すだけで無く、逐次動作のチューニングを行うことで味が均一になるようにしているのだ。

JR東日本スタートアップで採択

「コネクテッドロボティクス」は、「JR東日本スタートアッププログラム2019」(http://jrestartup.co.jp/)で採択されており、今回の実証実験を経て、JR東日本グループ全体での本格導入を目指すという。

今回の実験で「駅そばロボット」は、一日当たり約8時間稼働することで、従業員一人分の作業を代替することができるという。

【実証実験概要】

・期間:2020年3月16日(月)~4月15日(水)

・場所:そばいちnonowa東小金井店(JR東小金井駅)

・営業時間(月~金)7:00~22:00(土日祝)7:00~21:00

【関連URL】

・コネクテッドロボティクスhttps://connected-robotics.com


僕はこう思ったッス by 増田(maskin)真樹@TechWave

ロボットやAIなどの技術による人の代替。米Amazon Goでは、店舗の従業員が反発してデモを行うなどの騒動になった。しかし、世界に先駆け高齢者国家になる日本は、労働搾取よりも労働者不足が深刻だ。最終的に、適材適所での導入が望まれると思うが、人間にはなかなかできない“味の均一化”ができてしまうというのは見方によっては脅威となるのだろうか。


■増田(maskin)真樹 / Editor In Chief at TechWave.jp

1990年代初頭から記者としてまた起業家として30年以上にわたりIT業界のハードウェアからソフトウェアの事業創出に関わる。シリコンバレーやEU等でのスタートアップを経験。日本ではネットエイジに所属、大手企業の新規事業創出に協力。ブログやSNS、LINEなどの誕生から普及成長までを最前線で見てきた生き字引として注目される。通信キャリアのニュースポータルの創業デスクとして数億PV事業に。世界最大IT系メディア(スペイン)の元日本編集長を経て現在に至る。

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