開志専門職大学×DMM.make AKIBA | IoT活用やロボティクス演習を行う施設「KAISHI LAB」が誕生
NSGグループの学校法人新潟総合学院が2020年4月開学をする開志専門職大学の米山キャンパスに合同会社DMM.comが運営を行う「DMM.make AKIBA」(秋葉原に構えるモノづくり施設を中心とした事業課題解決型プラットフォーム)がプロデュースする新たなIoT活用の研究やロボティクス演習を行う施設「KAISHI LAB」が誕生する。
「KAISHI LAB」には3Dプリンターやレーザーカッターなどの機材や工具が設置、また、施設内には新潟県燕三条の金属加工とデジタル技術を組み合わせたロビーカウンター、工場から出た端材を使用した壁面アートなど、新潟の地域性や地場特有の素材を積極的に取り入れている。
▲合計15台の3Dプリンターなど充実した機材
機材や工具が揃い充実した設備
5年にわたるDMM.make AKIBAの運営の知見を活かし、学生が使いやすい機材を選定。3Dプリンターを合計15台設置することで多くの学生が使用できる環境を整えたり、その他機材も学生が使いやすいモデルを導入したりするなどの工夫をしている。
▲新潟県内の工場から出た端材を使用した壁面アート
地場産業との取り組み
新潟県は、燕三条の金物業に代表するように、金属加工や機械器具製造などモノづくりの街として知られている。入り口近くのサインは柏崎に継承される鋳造法で鋳物師が全工程を手仕事で仕上げ、花器や各エリアのサインは燕三条に古くから続く金属加工の技術を生かしたという。イベントスペースの壁面アートは普段廃棄される金属端材を再加工し、新潟の原風景や文様のように表現。また、開学後も学生が新潟の産業に触れ、地元産業と持続的な関わりを持ち創造力豊かな新商品開発等を行う場所としての役割を目指している。
伝統と先端を融合させた空間デザイン
空間は「Primitive & Brand New」をコンセプトに、ウッド、金属、ガラスなどの異素材を組み合わせたデザイン。天井に設置された金属ラックによって緩やかに全体が仕切られ、随所にリサジュー曲線と越冬の精神を培ってきた新潟の自然美を掛け合わせたコンピュテーショナルデザインによるパターンや、緩急のある形状を余白と強さを共存させたタイポグラフィなどを配置し、地場の魅力と拡張性を感じられる親しみやすい空間に仕上げている。
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(eiicon編集部)