【スポーツテックベンチャーのRUN.EDGE 】 KDDI、メディアシークなどから総額約5.8億円の資金調達を完了
富士通株式会社から独立したベンチャーで、スポーツ映像分析プラットフォームを提供するRUN.EDGE株式会社(ラン.エッジ)は、シリーズAとして総額5.8億円の資金調達を完了したと発表した。
今回、第三者割当増資の引受先となったのは、KDDI Open Innovation Fund 3号、株式会社メディアシーク、データスタジアム株式会社、Spiral Capital Japan Fund 2号、株式会社Link-U、株式会社クロップス、クイックソフト株式会社、旺文社イノベーションファンド1号だ。これに伴い、RUN.EDGEは、以下の通り、新規・既存の領域において出資先との協業を目指した取り組みを開始し、事業成長を加速させていくという。
<出資先とともに取り組む内容>
● 5G時代のワクワクする未来の体験創造を目指すKDDIと「スポーツ観戦者向けやアマチュア向けの展開」
● 画像認識技術に関する高いノウハウとビジネス経験を有するメディアシーク、他出資先と「動画サービス・プラットフォーム向けの展開」
● スポーツデータ業界における先駆者であるデータスタジアムと「国内プロ野球を中心とした展開」(業務提携契約を締結済み)
▲RUN.EDGE 代表取締役社長 小口淳(前列左から2番目)、プロサッカー海外展開において、パートナーシップを結んでいる元ブラジル代表・元FCバルセロナ選手であるエジミウソン氏(前列左から3番目)とRUN.EDGE社員
RUN.EDGE株式会社について
RUN.EDGEは、富士通株式会社の事業から独立・カーブアウトし、スカイライトコンサルティング株式会社と共同で活動を開始した。主なプロダクトである「PITCHBASE」は、高速シーン再生技術を搭載した野球映像の検索・分析アプリケーションだ。シーン映像の検索・分析のコア技術をベースとして、革新的で使いやすいUXを提供し、プロ野球向けに展開している。すでに、日本とアメリカにおいて10以上のプロ球団で採用されているという。
また、2020年2月にサッカー向けアプリケーション「FL-UX Football」をローンチし、川崎フロンターレや他Jリーグクラブ、欧州1部リーグのクラブ、ブラジルのクラブにおいて採用が決定している。
▲「FL-UX Football」画面イメージ
RUN.EDGEの社名には、世界の最先端を走り、テクノロジーの発展を牽引していくとともに、世界中に今までにない体験を提供していきたいという、同社の想いが込められている。同社は、今回の資金調達・協業を最大限に活用し、世界中のプロ・アマチュアスポーツの選手・チームをサポートする技術とプロダクトの開発を進め、グローバルでのサービス展開およびユーザー拡大を加速していく考えだ。また、これまでに培ったシーン動画再生技術を、教育などスポーツ以外のさまざまな分野に提供し、多彩な企業・団体と一緒に、新しい価値の創造に取り組むという。
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(eiicon編集部)