ロボティクスプラットフォームを提供するRapyuta Roboticsとモノフルが資本業務提携
ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を提供するRapyuta Robotics株式会社は、物流施設及び物流ソリューションのリーディングカンパニーである日本GLP株式会社のグループ会社であり物流ソリューションのリーディングプロバイダーである株式会社モノフルと資本業務提携をした。また、あわせて物流施設の自動化に向けたロボットサービス(RaaS:Robot as a Service)を提供するプラスオートメーション株式会社(以下、+A)ともパートナーシップを構築し、ロボットサービスの展開を進めていく。尚、モノフルは今回資金調達におけるリードインベスターとなる。
背景と狙い
Rapyuta Roboticsはロボティクスに柔軟性と拡張性をもたらす。複数のロボット及び複数種類のロボットを賢く協調制御することを得意とする、ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を開発・サービス提供している。このプラットフォーム構想の第一歩として、協働型ピッキングアシスタントロボット(自律走行型のAMR、Autonomous Mobile Robot)の商用化を進めている。物流・物流企業に対するノウハウを持つモノフルと顧客基盤を持つモノフル・+Aの両社と連携することで、これまで大きな初期投資を必要とし、限られた大企業しか利用することが出来なかったロボティクスを、サブスクリプションサービス(月額課金によるサービス)化して提供し、幅広い層の利用者がロボティクスを業務で利用出来るようになるという。
将来的にはAMRのみならず、フォークリフト、アーム、AGV(無人搬送車、Automated Guided Vehicle)などの幅広いタイプのロボットを扱うレンタルサービスを提供することを視野に入れている。「rapyuta.io」は、ロボット間の協調連携機能のみならず、ロボットソリューションの効果計測シミュレーションや、ソフトウェア・アップデートを含めたリモートメンテナンス機能も有している。これにより、プロジェクトの計画や実行・管理が煩雑な複数種類のロボットソリューションの導入を効果的に実行し、現場で使える品質を提供する。
Rapyuta Roboticsは、ロボティクスが人を排除するのではなく、身近なパートナーとして人のために働き、新たな働き方や新たな収益機会が創造されることを期待しているという。
各社の概要
<Rapyuta Robotics株式会社について>
Rapyuta Robotics株式会社は、チューリッヒ工科大学が主導したEU出資の研究プロジェクト「RoboEarth」出身チームにより日本で創業された、ロボティクスプラットフォームのパイオニア。RoboEarthは世界初のロボット向けインターネット基盤の研究プロジェクトであり、同社はその技術を引き継ぎ、特許も複数保有している。
<日本GLP株式会社について>
日本GLP株式会社は、2009 年 3 月に設立された GLP の日本法人。日本の主要な物流拠点を網羅する都市で、106 棟・総延床面積約 559 万㎡の物流施設を運営しており、都市の生活や経済活動を支える重要なインフラとしての、高機能かつ環境にも配慮した物流施設を提供している。GLP では、事業展開している地域社会およびその環境に配慮し、持続可能な社会の形成に貢献すべく包括的な ESG ポリシーを策定している。
<株式会社モノフルについて>
株式会社モノフルは、先進的物流施設のリーディングプロバイダーである日本 GLP 株式会社のグループ会社の出資により2017 年 11 月に設立された。社名には、「物(mono)であふれている(full)」という物流の現状を表す意味に加え、我々が目指す未来の物流の姿である「単一の(mono)プラットフォームで遂行させる・実行する(fulfill)」という意味が込められている。
<プラスオートメーション株式会社について>
プラスオートメーション株式会社は国内有数の物流子会社と世界各国のロボット企業やパートナー企業等幅広いネットワークを有する三井物産株式会社と、先進的物流施設のリーディングプロバイダーである日本GLP株式会社の出資を受け2019年6月に設立された。
「テクノロジーで次代の物流を共に創る」をコンセプトに、物流自動化サービスを皮切りに新たな物流サービスを提供して行く。
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(eiicon編集部)