イベントマーケティングシステムの「EventHub」、Sansanから資金調達・連携
イベントマーケティングシステム「EventHub」を運営する株式会社EventHubは、Sansan株式会社を引受先とする第三者割当増資を2019年12月末に実施したことを発表した。同年春に実施したSalesforce Venturesからの調達と今回の調達により、総額2.3億円のシードラウンドを完了した。
※EventHubとは
EventHubは、イベント主催社・参加企業同士のコミュニケーションを促進しオフラインマーケティングの効果を高めるイベント・システム。特徴としては、イベントにおけるタッチポイントの増加や参加企業と来場者間のマッチング・商談の促進、イベントデータのマーケティング活用が行える。主に、カンファレンス、セミナー、展示会等のビジネスイベントにて利用されている。
調達の背景
イベントを主催、もしくは出展する際、多くの企業はイベント前後の顧客との接点を管理するためにマーケティングオートメーション(MA)や 営業支援システム(SFA)、名刺管理サービスを活用しており、EventHubはこれらのマーケティング・ツールとの連携を求められることが少なくなかった。
このような背景と需要を踏まえ、昨年の春にはCRMのグローバルリーダーであるセールスフォース・ドットコム、そして今回の調達では法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」および個人向け名刺アプリ「Eight」を提供するSansan株式会社に投資家として参画してもらったという。同ラウンドはEventHubにとって初の資金調達となる。
資金調達の目的と今後の展望
サービスリリース当初から提供しているビジネスマッチング機能に加え、ビジネスイベントを主催する際に必須となるチケット販売、セッション事前登録、QR受講票等のイベント運営の基礎機能を完成させる。(2020年春頃完成目処)
その後、Sansan株式会社が提供する名刺アプリ「Eight」との連携も進めて行く。EventHubへのEightログインの実装や、EventHubのコア機能である「ビジネスマッチング機能」においては、ユーザーが過去に名刺交換をしたことのある、Eight上で繋がってる人が見られるなど、イベント会場で、会うべき人に効率的に出会える仕組みを強化するという。
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(eiicon編集部)