不動産テック企業「すむたす」、WiLから4億円、シリーズAで総額約5億円の資金調達を実施
株式会社すむたすは、WiL,LLCより約4億円の資金調達を実施し、シリーズAラウンド全体で総額約5億円の第三者割当増資の実施が決定したことを発表した。すむたすはこれまでに約1.5億円の資金調達を実施しており、累計調達額は約6.5億円になる。また、複数の金融機関からの借入可能金額を含めた資金調達額は10億円を超える見込みとなっている。
▲上写真:2020年不動産テックトレンド勉強会にて、左:すむたす代表角氏、右:WiL難波氏
不動産売却の新たな手段を提供するために、AIを活用し最短2日での中古マンション買取を実現するオンライン買取サービス「すむたす買取」を2018年10月より提供し、現在までにAIによる累計査定金額700億円、累計査定件数2,500件を突破している。
また、2019年3月より「すむたす買取」を不動産仲介会社向け無料SaaSサービス「すむたす買取エージェント」として公開しており、参画企業社数の合計が100社を超えた。
さらに、2019年8月より売り手は掲載料無料、買い手は手数料無料のリノベマンションサイト「すむたす直販」を展開しており、豊富な物件画像とともに常時100件ほどの物件を掲載している。
今回調達した資金は、さらなる物件購入に加え、すむたす買取エージェントの参画企業拡大のために活用する予定。また、昨今の相続や家の終活ニーズに対応するため、新たに開発予定のサービスとして、税理士や弁護士等が利用できる士業向けの「すむたす買取プロ」について、今春の正式リリースを予定している。「すむたす買取プロ」のサービス開発ならびに参画士業拡大のためにも活用予定という。今後は、2020年の年間売買件数100件、すむたす買取エージェントとすむたす買取プロの参画企業数、計500社を目指す。
<WiLについて>
米国シリコンバレーおよび東京都港区を拠点に、日本大手企業連合の出資による日本最大級のベンチャー支援企業。シリコンバレーにてベンチャーキャピタリストとして活動してきた伊佐山元氏を中心に、ベンチャー企業の発掘、育成、投資を行う。また、大企業における新規事業開発支援やベンチャーとの連携を通じて、国内オープンイノベーションの促進にも注力。
WiL Partner 難波俊充氏のコメント
当社の不動産買取再販ビジネスをテクノロジーで効率化する事業は、米国ではiBuyerと呼ばれる領域で、時価総額1000億以上で評価されるユニコーン企業が複数存在する大きな市場です。日本も同様の成長ポテンシャルがあるにも関わらず、不動産買取再販ビジネスは在庫リスクが高いというイメージが強く市場に目立った競合も見られません。当社にとっては非常に有利な市場環境があり、経営チームやメンバーも業界とテクノロジーの両方に明るかったことが投資の決め手です。すむたすが業界リーダーとなるべく私共も資金に加え経営面でもサポートして参りたいと思います。
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(eiicon編集部)