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世界でラグジュアリーブランドを展開するLVMH|東京でイノベーション創出プログラムを開催

世界でラグジュアリーブランドを展開するLVMH|東京でイノベーション創出プログラムを開催

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フランスに本社を置き、世界中でラグジュアリーブランドを展開するLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループは、2019年11月12日(火)から11月15日(金)にかけて、「DARE」と題したイノベーション創出プログラムを、東京で初めて開催したと発表した。

LVMHが開催する「DARE」とは?

「DARE」とは、イノベーション創出と人材開発の融合を目的としたグローバルプログラムだ。「DARE」という名称は、”破壊 (Disrupt)、行動 (Act)、冒険 (Risk) して、起業家 (Entrepreneur) になる”というスローガンに由来しているという。

「DARE」は、LVMHのブランド、事業部門、専門知識、世代などの垣根を越えて社員に提供されるユニークな世界的プログラムとして、シャンタル・ガンペルレ氏による指揮の下、2017年7月に初回が開催された。2017年以降、フランス、イタリア、中国、米国、英国などで開催。「ラグジュアリーの未来」「サステナビリティ」「ジェンダー平等」「カスタマー・エクスペリエンス」など、テーマを変える形で、合計7回が開催された。

過去のプログラムからは、以下のような事例も生まれているという。

・今年の5月にパリで開催されたViva Technologyにて、最先端の折り曲げ可能なAMOLEDディスプレイを搭載したバッグ「Canvas of the Future(未来のキャンバス)」とソーシャルコマースプラットフォーム「My Fav」が正式に発表された。

・3月にパリにあるLVMHグループ本社で開催された国際女性デーの祝典にて、グループ全体における多様性を促進する「The Inclusion Index」イニシアチブと、女性社員のキャリアアップを支援する社内メディア「SHERO」が公式に発足した。

今回の「DARE」では?

今回は、東京で開催される「DARE」イベントに先立ち、6,000名を超えるLVMHアジア太平洋地域の社員から「リテールにおけるイノベーション」に関するアイデアを募集した。このアイデアは「ラグジュアリーブランドのリテール」に関連していればどんなものでも良く、製品・体験・プラットフォーム・サービスについてのアイデアだけでなく、LVMHメゾンで働く人材のキャリアアップや福利厚生に関するアイデア、LVMHグループ自体に関する提案なども歓迎された。

こうして集まったアイデアの中から、最も説得力のある60案がグループ社員によって選ばれた。選抜された60名の候補者は12のチームに分けられた後、各チームに青山学院大学、文化服装学院、文化ファッション大学院大学、ここのがっこう(coconogacco)、ファッション工科大学、および慶應義塾大学に所属する15名の学生が配属された。

今回の「DARE」は、マインドフィットネスやイノベーションに関心の高いリーダーが集まるグローバルコミュニティである東京の「青山ツリーハウス」にて開催され、参加者は各プロジェクトを開発し、自らのアイデアをビジネスプランへと転換する作業を3日間にわたって行った。

各チームは、11月13日(水)に、さまざまなLVMHグループメゾンの日本CEO、同グループのシニア・エグゼクティブ、外部起業家からなるメンターによる評価やアドバイスを受け、翌日の14日(木)に選考委員会向けに各自のプロジェクトのプレゼンテーションを実施。最終的に3つのプロジェクトが選ばれ、LVMH社が定めた最高レベルの組織的支援を受けられることが決定した。

選考委員会は、執行委員会のメンバー、LVMHおよびそのメゾンの地域・国の社長およびシニア・エグゼクティブだけではなく、外部のトップ企業(スターバックスコーヒージャパン、イー・ウーマンおよびユニカルインターナショナルジャパン、ゴールドマンサックスジャパン)の経営者や、映画監督、NHKのアンカーにより構成された。

受賞したプロジェクトは、カスタマイズされたサービスと持続可能なギフトを通じてリテール体験を再強化し、製品のライフサイクルの終わりに前向きな結末を見出すことに特化したプロジェクトだったという。

最終日には、参加者たちは世界銀行のコンサルタント兼MyMizuの創立者であるRobin Lewis氏による基調講演に耳を傾けた。受賞チームにとってこのイベントは、自身の考案したプロジェクトをローンチに導くための新しい旅の始まりを意味する。社内起業家として、毎月のコーチングとミートアップによるサポートを受け、「DARE」コミュニティとLVMHエコシステムを活用することができるほか、過去の「DARE」で受賞した社内起業家と、各自のプロジェクトに命を吹き込む方法について議論することもできるという。

※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)

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