コーセー×カシオ｜ネイルプリンターに関する共同開発研究をスタート、「Maison KOSÉ」で実証実験を実施
株式会社コーセーとカシオ計算機株式会社は、協業し、ネイルプリンターに関する共同開発研究を開始する。まずは 12 月に銀座にオープンするコーセーの体験型の新コンセプトストア「Maison KOSÉ （メゾン コーセー）」にカシオ計算機製のプロトタイプのネイルプリンターを設置し、実証実験を行うという。
近年、生活者の価値観やライフスタイルが多様化し、化粧品に求めるニーズ自体が百人百様になっている。セルフネイル市場においても、デザインに対するニーズは人それぞれで、単色のシンプルなものから、多色使いで自分のお気に入りのデザインを描いたネイルアートなど、個性を表現する時代。一方で、複雑なデザインになるほど、セルフで仕上げるにはテクニックが必要となり、また時間もかかる。技術面と時間面において理想と乖離するケースも多く見られることから、「ネイルプリンター」を活用した、手軽かつ、パーソナライズされた提案が、そのような悩みの解決策のひとつであると、コーセーは捉えているという。
今回、カシオ計算機のプリンティング技術をはじめとしたデジタル技術力や製品開発力と、コーセーの効果効能といった機能性と感性が融合された高い付加価値のあるモノづくりを融合させ、ネイルプリンターを通じ、新しいネイル体験やさらなる付加価値とサービスを模索、研究していく。同時に、プリントする際に塗布するネイルカラーの開発も進めていく。
コーセーではこれまで、「パーソナライズされた美容提案」とし、商品の開発、AI を活用したコンテンツの提供やカウンセリングなどに取り組んできた。今回銀座にオープンする「Maison KOSÉ （メゾン コーセー）」では、このネイルプリンターを設置するほかにも、コーセーグループのブランドを横断したアイテム配置やカウンセリング、施術サービスの提供を行い、利用者一人ひとりのニーズに合った提案を強化していく予定という。
オープンイノベーションの取り組みとしては、異業種との協業を進め、社内における蓄積や力と、広くオープンに社外の力を結集して組み合わせることにより、過去の延長線上には無い独自性の高いサービスや商材を生み出し、“これまでにない感動体験”の提供に取り組んでいる。
カシオ計算機との協業を通じ、美容領域にとどまることなく可能性を追求することで、生活者の多様なニーズに応えるとともに、QOL の向上などにより社会に貢献していくという。
■「Maison KOSÉ」について
コーセーの展開するすべてのブランド(一部商品を除く)を取り揃え、利用者に化粧や美容に関わる新たなソフトウェアやハードウェアをブランド横断型でいち早く試してもらい、楽しんでもらえるコンセプトストア。デジタルと体験を融合させた新しいコミュニケーションの形として、次世代の美容体験の可能性を探り、店頭とデジタルでつながる利用者づくりに取り組む。また、“お客さまとのコミュニケーションの場”でもあり、そこから得た情報や経験をスピーディに社内へフィードバックできる、学びの場としての機能も持ち合わせているという。
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（eiicon編集部）
