医療分野向け文書管理クラウドサービス提供のアガサ、総額4.2億円の資金調達を完了
アガサ株式会社は、新規投資家としてGMO VenturePartners株式会社、米国セールスフォース・ドットコムの投資部門である Salesforce Ventures、既存投資家としてモバイル・インターネットキャピタル株式会社の各社が運用するファンドを引受先とする第三者割当増資、及び、株式会社日本政策金融公庫からの融資による、総額4.2億円の資金調達を完了したことを発表した。
同社は治験・臨床研究のペーパーレス化と事務作業削減を実現する文書管理クラウドサービス「Agatha(アガサ)」を提供している。年間10億枚もの紙が国内で治験に使用されており、紙の印刷・コピー・郵送・保管などに膨大な費用・労働力・時間がかかっている。Agathaにより紙書類作業を効率化できる点、ユーザ目線の簡単な操作で利用できる点、低コストで導入できる点が支持され、これまでに200件以上の国内外の医療機関・製薬企業で利用されている。
Agathaは医療・医薬分野で必要とされる日米欧のコンプライアンス要件に準拠していることを特徴としている。世界中での利用が可能で、北米・欧州・中国の8か国に展開。今回調達した資金は、国内及び海外の営業活動・マーケティング活動の強化と、AIを活用した治験・臨床研究の業務効率化機能の拡充に投じる。第一弾として、年内にAIによる書類チェック機能のリリースを予定している。これらの施策により、ユーザ数の増加を一気に加速させ、2020年までに国内1000医療機関での利用、海外売上比率5割の達成を目標にしている。
同社は、新しい治療法や薬の創出に挑む世界中の研究機関やライフサイエンス企業を支援するICTサービスを提供することにより、日本発グローバルNo.1の治験・臨床研究プラットフォームを目指すとともに、医療・医薬分野の基盤作りを通して社会に貢献していくという。
第三者割当増資の引受先及びコメント
<リード投資家・既存株主>
モバイル・インターネットキャピタル株式会社 プリンシパル 山中陽介氏
「シリーズA以降、アガサは堅調に成長しており、国内だけでなく、既に海外展開も始まっています。アガサは、医療業界で新たな治療方法を人々に届けるべく献身して下さっている方々の業務を大きく効率化し、世界の人々の健康に貢献できるものと期待しております。今後、更なる飛躍ができるよう、多面的な経営支援をして参ります。」
<新規引受先>
GMO VenturePartners株式会社 パートナー 宮坂友大氏
「アガサが取り組む文章管理領域は、まだまだIT化が進んでいない一方、経営・現場ともにその改善ニーズが高い状態にあると理解しています。既に大手含め導入先での活用が進んでいますが、鎌倉社長をはじめ本領域への理解が深いチームが、より企業様の役に立つプロダクトを提供し、デファクトになってくれると信じております。」
株式会社セールスフォース・ドットコム Salesforce Ventures 日本代表 浅田 慎二氏
「アガサは、ヘルスケア業界に精通した鎌倉社長の下、臨床研究の現場の課題に向き合い、既に多くの研究機関、製薬メーカーの成功を支援しており、今後も、新たな治療法の創出を加速化させる基盤となることを期待しております。セールスフォース・ドットコムとしても、日本、そしてグローバルでの成長をご支援して参ります。」
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(eiicon編集部)